皆さんは、山頂でスマホの電波が入らず、こまった経験はありませんか？そんな悩みを解消する画期的なサービスが、いよいよ実現します。KDDIが2025年春ごろから提供を開始する、auスマートフォンとStarlink衛星の直接通信サービスについて、登山者の視点から詳しくご紹介しましょう。
Starlink衛星との直接通信の概要
このサービスの最大の特徴は、専用のアンテナや機器が不要で、対応するauスマートフォンさえあれば、空が見える場所ならどこでも通信が可能になることです。山頂や谷間など、これまで電波が届きにくかった場所でも、Starlink衛星と直接通信することで、テキストメッセージの送受信が可能になります。
安全性の飛躍的向上
登山中の緊急時や遭難時の連絡手段として、このサービスは大きな役割を果たすことが期待されています。家族への安否確認はもちろん、最新の気象情報の入手や、万が一の際の救助要請にも活用できるでしょう。
対応機種と利用開始時期
サービスは2025年春から本格提供が開始される予定です。対応機種については、当初はAndroid 15以降のOSを搭載したスマートフォンから提供されます。
具体的には2GHz帯のBand1です。au対応のほとんどの機種で対応可能だと思われます。
iPhoneユーザーの皆さんも安心してください。KDDIはアップルとも協議中とのことで、将来的にはiPhoneでも利用可能になる見込みです。
懸念点の払拭
「山中で本当に通信できるの？」という不安を持つ方もいるかもしれません。しかし、KDDIは既に沖縄県久米島で実証実験を成功させており、曇りや雨の悪天候下でもSMSの送受信に成功しています。
また、サービスの品質向上と対応機種の拡大に向けて、年内にベータ版サービスを開始し、全国各地で技術検証を行う予定です。
料金体系
気になる料金については、まだ詳細は発表されていませんが、無料での提供も視野に入れて検討されているようです。登山者の安全を守るという観点から、できるだけ多くの人が利用しやすい料金設定になることが期待されます。
また、povo(ポヴォ)やUQモバイルのユーザーも利用可能になるかが気になるところですね。
登山文化への影響
このサービスの登場により、登山の安全性が大きく向上するだけでなく、山小屋でのWi-Fi環境の整備など、登山文化全体にも変革をもたらす可能性があります。山での体験をSNSでリアルタイムに共有したり、緊急時の情報収集がスムーズになったりと、登山のあり方自体が変わるかもしれません。
また、ヤマレコでの「いまココ」サービスなどで、家族の方にリアルタイムで位置情報を知らせることが出来ますね。
皆さん、2025年春の到来を心待ちにしましょう。auとStarlinkの新サービスが、私たちの山登りをより安全で快適なものにしてくれることでしょう。空を見上げれば、どこでも通信がつながる。そんな未来が、もうすぐそこまで来ています。
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