はじめに
像は結構どこの動物園にもいる感じで、昔から馴染み深い動物でしたが、堀の向こうの広場にゆったりと見る感じで、実際の大きさの迫力は余り体感できてなかったと思います。
そんなところ、チェンマイでは像と触れ合うツアーが結構たくさんあり、折角なの一日ツアーに申し込んでみました。
普通の動物園とは違い、像の保護を目的としてうたっているそういう施設です。
色々と考えさせられるものがありました。
参加してみようという方の一助になればと思います。
いろいろ検討してみた
結構ミヤンマーが近いことも有り、複数のツアーが乱立しています。
大体どのツアーも、像の保護をうたっており、像の寿命を縮めるような像乗りは無いとのことで、
だいたい以下のような工程の感じですが、値段はピンキリです。
ガイドは英語が基本です。
半日、一日でグループで参加するツアー、一人1頭の像が着くツアーが一番高く日本円で4万円くらいでした。
- ツアーに申し込みを行うとホテルまでピックアップに来てくれる、参加者をピックアップしてから、像が飼われているところの田舎まで移動
- 着替え(泥々になるので)
- ツアーの説明
- 餌作り(像の習性やふれあい方を学ぶ)
- まずは人が像に慣れるために餌をあげる
- 川などに水浴びに行く
- 食事
- 帰路へ
申し込んでみた
私の申し込んだのは以下のところで、一日のツアーを申し込みました。
結構こじんまりとした感じを受けたのと、ツアー客が少ないことを期待して。
また、一日にしたのはそんなに参加するものではないから悔いのないように一日としました。
デポジットとして350バーツをPAYPALで支払いました。カードで支払いも可能でしたが、海外でトラブった時はPAYPALはキッチリ対応してくれるので、PAYPALが使えるのであればそちらを使用します。
半日:1,900バーツ(午前 or 午後)
1日:2,800バーツ
下は、このツアーのホームページです。
現場は、旧市街から約55kmほど離れた郊外の場所です。
持って行くと良いもの
- 日焼け止め
- 虫除け:ヤブとかには虫が一杯です。噛まれるとかなりキツイです。
タイですとDEET高配合の虫よけが販売されており長時間使えます。小さなお子様は入っていないものを使いましょう。
実際に参加してみた流れ
7:30-7:45分にピックアップの予定だったが、
7:15分に部屋の電話がなる!遅れることがあっても早まることがないのが海外だ。
いやあ驚いたそんな事もあるのね。ピックアップ最初の一人だったようで早まったようだ。
それにしても、出発の用意ができていたから良かったものの、普段だったら大慌てで準備中だったはずだ。連絡くらいあっても良いのになぁ。
それから、3件ほどホテルを周り全員ピックアップ完了、elephant-sanctuaryへとドライブ
像が住んでいるのは、ワンニマンのホテルから約50kmほど離れた、「Ran-Tong Save & Rescue Elephant Centre」と言う所だった。
1日のプランはホームページのプログラムとは若干異なり、半日のツアープランに追加して午後プランを足した感じで、参加は半日の人と一緒に行いました。
多分1日プランを申し込む参加者が少なかったのだろうと思います。
- 像について学ぶ(英語)
- 着替え
汚れても良いように、用意されていた作業着に着替えます。麦わら帽子もあったので嬉しいです。
帰りはここでシャワーを浴びて帰ります。 - 餌作り
かぼちゃを小さくカットします。子像用は更に小さくカット - 餌やり
大人像にあげてから、子像にあげにいきました。
大人像に餌やり、やはり像は鼻がながーい。直接手で鼻に渡したり、口にダイレクトに入れたり。
子像に餌やり、3頭の小像がいました。 - 像を洗ってあげる
一緒に水に浸かってたわしでゴシゴシ洗ってあげます。洗いやすいように像は足をかがめて低くなってくれます。 - 昼食
半日の人は、昼食を食べてここでお別れです - 餌作りと、ハーブ湯を作る
ハーブやビタミンを入れた団子を作りました。午前中とは異なるメニューです。
お団子こねこね
葉っぱに包みます。 - 餌やり
3頭の子像にあげにいきました。 - 像をマッサージ
大人の像が全て出てきました。ハーブ湯を含んだおしぼり状の団子を像にパンチして、マッサージします。 - シャワー&自分の服に着替える
像と過ごすプログラムは終了し、シャワーを浴びて、自分の服に着替えさっぱりします。 - おやつを食べる
色々と聞いてみた
ツアーガイドでなく、ミヤンマーから来たというスタッフに色々と話を聞いてみた。
彼はミヤンマーが危ないので、チェンマイに来て働いているという、昼間はボーダーを超えていたらタイ軍に捕まるが、夜なら歩いて入れるとの事、休みはボスに言うと取れるが基本は休みが無いらしい。
給与は300バーツ/日、1200円ほどだ。バンコクの方がもちろん給与が良いけど違法入国だから働けないらしい。
なかなかに厳しい・・・
その彼に個々の像のことを聞くと、ここのすべての像はミヤンマーから連れて来ているらしい。
それから、野生の像もどんどん森が開拓され食べるものが無くなり里へ降りてきて、畑を荒らすらしい、農家に撃たれたりすることも・・・、日本も同じ問題を抱えていますね。
参加してみて
参加してみてどうかと言うと、とても楽しかったし、良い経験が出来たと思います。
機会があるなら参加してみるのはとても良い経験になるのではと思いました。
施設の面積は思っていたほど大きくは有りません。私は山一つくらいあるのかと思っていましたから(笑)
プランは半日?、1日?
どちらかと言うと、後半は繰り返しになるので不要にも思いましたが、ほとんどの人が半日で帰ってしまうので、のんびり像と過ごしたりスタッフとお喋りできたりとそれはそれで良かったかなと。
忙しい人は半日でも十分だと思います。
半日プランなら、午前?午後?
欧米人の参加が多いので、アクセクしていない欧米人は昼からが多いと思っていましたが
他のツアー参加者を見ていると、午前が2、午後が1くらいの割合だったように思います。
こういうのは空いている方がいいに決まってます。
一人一匹像がつくツアー
そういうツアーには参加はしていないのですが、そこまでしなくても十分かなと思いました。値段も数倍高いですしグループツアーの方が参加者とお喋りもできて楽しいかな、お金に余裕のある方はそっちの方が良いと思いますが。
像の理解が深まった。
像はとても臆病で優しい動物というのが肌で実感できました。
初めは大きくてちょっとおっかなびっくりでしたが、慣れてくれば大きめの犬と思えるようになってきました。まつげが長い、耳たぶが柔らかくて気持ちいいなどなど・・・
また、像は足元が見えづらいのか、ちょっとした坂を降りるときも、かなりおっかなびっくりでした。
こういう施設について、
像に乗らないことを売り文句にしていますが(乗せるところの像は寿命が短いとの記事を読んだことがあります)、数千年前から戦争の道具にされたり、土木作業に使われてきたわけです。もっと小さな馬だって人を乗せるので、それほど問題ないのでは?という気がしました。本当のところはどうなんでしょう。ただ観光客向けなので絶対に暴れてはいけないという制約もあり調教でのストレスは寿命に影響があるといえばあるかもしれませんね。
これからの像の行く末
像は土木作業に使われてきたわけですが、工作機械が発達した現在彼らの仕事はなくなりました。
像は大きいですし大量の食料を必要とします。お寺で飼われていた像がコロナのせいで飼えなくなり、今では、像保護センターに飼われている話も聞きました。
今回行ったのはそういう保護施設ではなく、完全な商業施設です。
結局像にとっては何が良いのだろうか?、この様な施設は嫌々芸をさせられることも無く、スタッフものんびり働いており、動物園よりは環境もよいような気もします。
しかし野生に戻ることも有りません。また、こういう施設にお金を落とす人もいなければ、像の行き先が一つ無くなってしまうことになります。チェンマイ、ミヤンマーでもどんどん自然は失われて行っています。本当に考えさせられますね。
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