2024年11月1日金曜日

軽量ストックの選び方:アルミ vs カーボン、あなたに最適な登山用ストックは?

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登山にストックって必要?〜選び方と活用法〜

登山のイメージ

はじめに

登山用ストック(トレッキングポール)について、私自身の経験を踏まえた考察をまとめてみました。特に、ストックの必要性や選び方について、実体験を交えながら詳しく解説します。

私がストックを使い始めた理由

在宅デスクワークで脚力が弱かった私にとって、長時間の下山は大きな課題でした。チームの仲間についていくのもやっとの状態で、その改善策としてストックを購入することにしました。

使用への抵抗感と克服

当初は周囲の登山者があまりストックを使用していない様子を見て、低山では大げさに感じ、使用を躊躇することもありました。しかし、実際の効果を実感し、現在では:

  • はじめは下りだけの使用
  • 現在は危険な岩場以外は常時使用 という形で活用しています。

ストックの価値再考

一般的に雨具や登山靴に比べて軽視されがちな登山用ストックですが、以下の点で重要なアイテムだと考えています:

  • 足元の安定性向上
  • 体力消耗の軽減
  • 長時間の登山での疲労軽減

確かに使い始めは違和感があるかもしれません。しかし、慣れてしまえば快適な登山をサポートする必須アイテムとなります。

これからの展開

この後、アルミ製とカーボン製ストックのメリット・デメリットを比較し、あなたに最適なストックの選び方について解説していきます。

登山におけるストックとは

ストックのイメージ

登山用ストック(トレッキングポール)は、主にバランスを保持するための補助具として使用され、安全な登山をサポートする重要なギアです。

下りでは滑らかな足の着地を助けてくれて膝への負担を大幅に軽減してくれます。
数日にわたる縦走などでは大いに助になってくれるのではないでしょうか。
また、年より臭い話で申し訳ないのですが、膝の軟骨が一旦すり減ってしまった場合は、単に休養をするだけでは完全に元の状態に戻ることは難しいです。軟骨組織には血管がないため、一度損傷すると自然治癒能力が低く、完全に元通りになることは稀です。
若くて膝に全く問題ないからと安心せずに、健康寿命を維持するためにも日ごろから膝への負担は少なめにすべきだと考えています。

ストックは靴などと同様に消耗品です。手始めに安いものから始めてみるのもいいと思います。
また、2本買うと高くなってしまうので、1本だけ買ってみるという選択肢もありますよ。

ストックの種類

ストックの種類イメージ

I型 vs T型

I型は本格的な登山に適しており、バランスと推進力に優れています。一方、T型は低山や起伏の少ない登山、特に下りに適しており、握力の弱い方にも使いやすいという特徴があります。

登山向けストックのI型とT型の特徴を比較した表を以下にまとめました。

特徴 I型 (2本使用) T型 (通常1本使用)
グリップ形状 直線的 T字型
主な用途 本格的な登山、長距離縦走 低山、起伏の少ない登山
バランス 優れている(4点支持) やや劣る(3点支持)
推進力 高い 中程度
体重負荷 分散しやすい T字部分に集中
操作性 慣れが必要 比較的簡単
腕の負担 やや大きい 比較的小さい
登りでの効果 高い 中程度
下りでの効果 高い 高い
握力が弱い人向け やや不向き 適している
収納性 場合によっては劣る 優れている(1本のため)
価格 比較的高い(2本セット) 比較的安い(1本)

伸縮式 vs 折りたたみ式

登山向けストックの伸縮式と折りたたみ式の特徴を比較した表を以下にまとめました。

特徴 伸縮式 折りたたみ式
構造 入れ子式に縮める 分割して折りたたむ
収納サイズ 長い(約55-60cm) 短い(約35-40cm)
強度 高い やや劣る(横方向の力に弱い)
メンテナンス性 高い(バラして清掃可能) 低い(完全分解が困難)
展開・収納の速さ やや遅い 速い
重量 やや重い 軽い傾向
価格 比較的安価 高価な傾向
耐久性 高い やや劣る
適している用途 一般的な登山全般 軽量化、コンパクト収納重視
使いやすさ 慣れている人が多い 独特の固定方法に慣れが必要

伸縮式は強度が高く、メンテナンスがしやすいという特徴がありますが、きっちり止まっていないと突然短くなったり、反対に収納時に苦労することも。
一方、折りたたみ式はコンパクトに収納でき、素早く展開できるので、岩場が想定される山なので便利です。

ストックの長さ

シナノによると、長さは身長×0.63が適切とのことです。
伸縮できるものを選んでおけば、問題ないと思います。

アルミ製vsカーボン製

登山用ストックは主にアルミ製とカーボン製の2種類があり、それぞれ異なる特性を持っています。以下の表でそれぞれのメリットとデメリットを比較します。

特徴 アルミ製ストック カーボン製ストック
メリット - 耐久性が高い
- 曲がっても折れにくい
- 価格が手頃
- 軽量で持ち運びやすい
  (150-200g程度)
- 持久力向上に寄与
デメリット - 重量がある
(250g/本程度)
- 衝撃吸収性が低い
- 衝撃に弱く折れやすい
- 価格が高め

アンチショック機能などの機能が付くと、それなりに重くなる傾向にあります。

メジャーなメーカー情報

登山用ストックは多くのメーカーから販売されていますが、以下は特に有名なブランドと代表的な製品に関するコメントを追加しています。

メーカー 特徴 代表的な製品 コメント
レキ (LEKI) 高品質、信頼性 マイクロバリオ カーボン 折りたたみ式で軽量。アンチショックシステムを搭載し、長時間の歩行に適している
ブラックダイヤモンド (Black Diamond) 耐久性、多機能 ディスタンスFLZ 軽量で強度が高く、様々な地形に対応可能。収納性も優れている
モンベル (mont-bell) コストパフォーマンス アルパイン カーボンポール カーボン素材を使用し軽量。アンチショック機能付きで快適な使用感
シナノ (SINANO) 日本製、高品質 フォールダーTWIST 125 カーボン製で強度が高く、コンパクトに収納可能。冬山にも対応
マウンテンキング (MOUNTAIN KING) 超軽量 トレイルブレイズスカイランナー トレイルランニング向けの超軽量モデル。折りたたみ式で携帯性に優れる
カリマー (Karrimor) コストパフォーマンス アルミトレッキングポール 軽量で伸縮式。初心者にも扱いやすく、価格も手頃
キザキ (KIZAKI) 日本製、握りやすさ ハングストップ Wレイヤーグリップで握りやすく、長さ調節が容易
MSR 軽量、高強度 DynaLock Ascent Carbon カーボン製で軽量かつ高強度。冬山での使用も可能

ストックの使い方

ストックを使っているイメージ

基本的な使い方

1.長さの調整

長さが調整できるストックは、上り下りで調整します。登りは短く、下りは長めです。
ストックを握り肘が90度くらいなるように調整します、これにより、腕への負担を軽減し、効率的に使用できる。

2.リストストラップに手を通す

リストストラップの下から手を通し、グリップを握ります。これにより握力のみでストックを保持せずに、手首でストックを持つことができ、負担を軽減します。

注意点

  • 先端ゴムやバスケットが登山道に落ちていることが良くあります。私も無くすことが良くありますので、落としていないか時々確認しましょう。
  • 盗難に注意しましょう。軽くて収納出来てしまうので、トイレの際などには注意したほうが良いです。私も2代目のストックは盗難の被害にあってしまいました。

ストック選びのポイントまとめ

ストックのまとめイメージ

登山用ストックは、その特性や使用目的によって選ぶべきです。軽量で持ち運びやすいカーボン製は長時間の登山でも疲れにくく、一方で耐久性に優れたアルミ製は安心感があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分自身の登山スタイルに最適なストックを選ぶことが大切です。また、正しい使用方法や注意点を押さえることで、安全で快適な登山ライフを楽しむことができるでしょう。

  1. 素材選び: アルミ製とカーボン製どちらが自分に合っているか考えましょう。軽さ重視ならカーボン製、耐久性重視ならアルミ製がおすすめです。

  2. 伸縮機能: 伸縮可能なモデルは様々な身長や地形に対応できるため便利です。

  3. 重量: 軽量モデルは長時間使用する際の疲労感を大幅に軽減します。たえず持っているものなので、数グラムの重量の違いが意外と効いてきます。

  4. 価格帯: 初心者の場合は手頃な価格からスタートし、自分に合ったものを見つけることが重要です。

  5. 使用目的: 低山中心なら軽量なカーボン製、高山や厳しい環境ではアルミ製がおすすめです。

わたしのチョイス

はじめは低価格なアルミ製のストックを購入しましたが、明らかに軽いと実感しました。さらに、長さの調整機能やアンチショック機能がない軽量な110cmのカーボン製ストックを使っています。
前回のカーボン製のストックは藪漕ぎをやりすぎて折れてしまったため、現在は以下のモデルを使用しています。

現在使用しているのは、HEALING トレッキングポール 折畳み、 5節 2本セットで、Amazonで¥4,999でした。カーボン製で2本込みでこの価格はありえないでしょう。驚愕の価格ですね。
メジャーなメーカーではないため信頼性に不安はありますが、バランスを保つ補助として割り切って使用しています。

前回使っていたAONIJIEの110cmのものは、実測128gでしたが、現在使用しているものは125g(1本)で3g軽くなっています。また、先端ゴムやバスケットが付いているのも嬉しいポイントです(当たり前かもしれませんが)。

現在私はこの選択にとても満足していて、また折れるまで使いたいと思います(笑)
皆さんはどのようなストックが良いでしょうか。これだけ選択肢があるので、人それぞれだと思いますが。いろいろあって楽しいですね。
いろいろとご意見を頂けたら嬉しいです。

投稿 軽量ストックの選び方:アルミ vs カーボン、あなたに最適な登山用ストックは?ととマガ! に最初に表示されました。



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