みかんの香りに包まれる、冬の有田登山
先週の日曜日、和歌山県有田市の「雲雀山(ひばりやま)・白上山(しらかみやま)」に登ってきました。
今はちょうどみかんの最盛期。登山道のあちこちにオレンジ色の果実が輝き、冬の陽射しを受けてまるで宝石のように見えました。
登山途中、地元の農家さんに声をかけてもらい、なんと採れたてのみかんをいただくことに。その味は驚くほど甘くてジューシー!薄皮もやわらかく、運動中のエネルギー補給にぴったりでした。
皆さんも、有田みかんを食べたくなること請け合いですよ。
みかん山を巡る“ちょっと特別な”山歩き
今回の登山コースは、単なる山登りというより「みかん山歩き」といった雰囲気でした。
周囲一面に広がる段々畑を抜けていく道は、眺めが抜群。斜面の奥には紀伊水道が見え、遠くに青い海がきらめきます。
通常の里山歩きとはひと味違って、自然と人の営みが共存する風景を感じることができるのがこのコースの魅力です。
晴れた日には、ミカンの香りと海風が混ざり合い、まさに有田ならではの登山体験が楽しめます。
登山の出発点は中将姫伝説ゆかりの「得生寺」
登山のスタート地点は、得生寺(とくしょうじ)。
ここは、中将姫伝説にゆかりのあるお寺として知られています。
中将姫は平安時代に実在した女性で、その美しさと信仰心から数多くの伝説が語り継がれています。得生寺もその舞台の一つで、境内には姫にまつわる石碑や伝承が残されています。
登山前にゆっくりお参りしてから山に向かうと、歴史と自然の両方を味わえる特別な一日になります。
中将姫伝説とは(wikipediaより)
中将姫は、奈良時代の右大臣・藤原豊成の娘で、美しく賢い女性として天皇から中将の位を授かったとされる伝説上の人物です。 幼少期に母を亡くし、再婚した継母・照夜の前に命を狙われ、数々の危機を逃れて諸国を流浪した末、当麻寺で一夜にして蓮糸で当麻曼荼羅を織り上げ、極楽浄土へ生身で往生したと伝えられています。
皆さんも、継母の陰謀に耐え抜く姫の強さに心打たれませんか? 特に14歳の頃、家臣・松井嘉藤太に雲雀山へ連れ出され殺されかけたが、嘉藤太夫妻の慈悲で匿われ、そこで隠遁生活を送ったエピソードは感動的です。 この雲雀山は和歌山県有田市にあり、得生寺をはじめ姫ゆかりの地が点在しています。
この伝説を知ると、登山がより深みを増しますね。得生寺でお参りしてから雲雀山・白上山へ向かうルートをおすすめします。歴史ロマンに浸りながら、みかんの香りを楽しむ旅にしましょう
思い出深い冬の山旅
雲雀山・白上山の登山は、自然・文化・味覚がそろった一日になりました。
みかんを頬ばりながら歩く山道、得生寺で感じる歴史の気配、そして頂上での達成感。どれも心に残る体験でした。
皆さんも冬の有田を訪れる際は、みかん狩りだけでなく、「みかん山の登山」に挑戦してみてください。
香り、味、景色、そして伝説――五感で楽しむ旅になるはずです。
登山情報
関連情報
- 雲雀山(ひばりやま)(374m):和歌山県の山(分県登山ガイド)
- 白上山(しらかみやま)(184m):和歌山県の山(分県登山ガイド)
アクセス
得生寺に車を停めさせて頂きました。「中将姫伝説」ゆかりの寺でゆっくりお参りして伝説を学んでから、山行に出かけるのも面白いと思いますよ。
ヤマレコ登山ログ
- 所要時間:03:25
- 距離:8.4km
- 登り:412 m
- 下り:411 m
ヤマレコログへのリンク
山行ログ

登山口までは少し熊野古道を歩きます。ここも熊野古道なんですね。

雲雀山登山口です。若干ヤブ気味、且つみかん山だったので、この道で良いのか若干不安になりました。

カラスウリですかね?ヤブによく自生するそうです。
ここは藪です・・・

ヤブ道を登っていきます。

少し登ると、広い尾根道に出ます。

良い感じの上り坂を登っていきます。

少し開けたところから、有田川が見えました。

日を浴びたススキが綺麗です。

再び雲雀山山頂を目指します。

中将姫伝説もあってか、見どころ満載

見どころ満載

白山権現とは、白山信仰の神様で、主に白山比咩神社(石川県など)に祀られる女神の本地仏です。 泰澄大師が白山に登頂した際、池から現れた恐ろしい竜神が祈りにより美しい女神に変わった姿が起源で、十一面観音菩薩の本地神として信仰されています。(Wikipediaより)

山頂からの長めが良いですと思っていたら、
ここは山頂ではありませんでした。

もう少し西に行ったところが山頂です。
山頂碑も何もありませんでした。
白上山へ向かうために一旦下っていきます。

反対側の登山道に来ました。ここからアスファルトの農道を歩いていくことになります。

地元の農家さんに声をかけてもらい、なんと採れたてのみかんをいただくことに!
一口で食べれるサイズで、口に入れた瞬間にジュワッと甘い果汁が広がります。
登山中での最高のご褒美でした。ほぼジュースでした。

みかんの最盛期ということで、木にはみかんが鈴なりですね。

日本最古!すごいですね。

みかん畑のハイキングコースを進みます。

一面のみかん畑になんだか癒やされますね。たまにレモンや違う果実も栽培さていて、歩いているだけで楽しいです。

ようやくちらりと海が見えてきました。キラキラ輝く水面が美しい

もう一息!頂上からは綺麗な、リアス式海岸の紀伊水道が見れるのか!?
期待が膨らみます。

最後の登りのU時カーブを曲がった後、右手の行場方面に進みます。

振り返ると、きれいな紀伊水道が確認できました。

みかん畑と海。癒やされました・・・

頂上はもう少し上がったところの藪の中でした。ここも山頂碑はありませんでした。
少し残念ですが、みかん畑ハイキングはいつもと違った感じでとても面白かった。

ずっと眺めていることが出来そうです。
12月ですが、温かな日差しがのんびり空気を作ってくれて。いいです。
さあ夕暮れて来るのでもと来た道を戻ります。

途中まで同じ道を戻り、糸我峠を里に下っていきます。
立派な東屋があり、少し休憩です。結構歩いたので疲れました。
そして日陰なので少し寒かったです。

糸我峠の案内板

帰りは紀の川インターで、和歌山ラーメンと海鮮丼を頂きました。
よく歩いたので、プラスマイナスゼロですよね(笑)
関連リンク
前回の登山
投稿 和歌山県の山:雲雀山・白上山登山レポート、みかん香る有田の山歩きと「中将姫伝説」 #28 は ととマガ! に最初に表示されました。
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